2008年 07月 29日 ( 2 )
7月29日 記号とゆらぎ
私は‘クリエーター’恐怖症である。
といっても、
サトウカシワの口元が宇宙人ぽくて怖いとか
ナカムラユウゴが無意識のレベルで怖いとか
そう言うわけではないのだ。



とエッセイストみたいな文章を書いておき〜の。





【クリエーター】という存在に対して畏敬の念がありすぎて
【クリエーター】という言葉に対しても「あわわわわわ」と恐怖に近いものを感じるのですよ。



前にも書きましたけど
自分はイラスト描く仕事してるんでイラストレーターとカテゴライズすることはできますけど
「クリエーター」って言えないもん。

自分が新しい何かを作り出してるなんて思えないもん。まっっっっっったく。

クリエーターなんて冗談でも言えない。

「全然クリエーターじゃないんすけどね〜」って言っておいてちゃっかりクリエーター、みたいなこともできん。



僕はただ先人が作って来たものをちょこっとつまんで
こねくりまわしてチョロチョロってやってるだけだもん。




***





で、
天パで有名な茂木健一郎。



創造するときの脳の動きは
思い出す時の脳の動きと似ている、と。



つまり、
創造するということは
自分の知識・経験の中から材料を引き出して組み合わせることなのだ、と。



全くなにもないところからポッと新しい何かを考えることが創造なわけではない、ってことね。





確かに、専門学校でアイデアの出し方を習ったときに
「とにかくいっぱいアイデアを出してから、くだらないと思ったアイデアをいくつか組み合わせると面白いものになったりする」と。


そういえば、グルメで有名な小山薫堂氏もそのようなことを言っておられた。







創造するということを僕はどうも何っっっっっにもないところから今までに見たこともないような物を作ることだと思っているフシがあって、
だから、一体この世にクリエーターなんて存在するのだろうかとまで思っていました。




あ、
だから
自分をクリエーターだとカテゴライズしている人に対して
「この人よく自分をクリエーターだなんて言えるよな〜」とは思わないんです。

なぜなら基本的に僕は全員に対してそう思っているので
とくに僕が目にした数人に対していちいちそう思ったりはしないのです。

みんな僕とは違う解釈でもってクリエーターとカテゴライズしているのだろうな、と。






が、
最近、たまに美術館いったりして音声ガイドを聞きながらフムフムと絵画を見ていまして、
そうして僕が思う最高にクリエイティブなものである絵画を見ていて
ふと気づきました。



絵画だって材料を集めて組み合わせているものにすぎないんですね。



モナリザも。

女の人、笑ってる、手組んでる、背景は自然、油絵、具象画…、
という記号を合わせてひとつの絵にしている。


ゲルニカも。

泣き叫ぶ母、電灯、いななく馬、モノクロ、抽象…。



曲線は女性的、
直線は男性的、
画面の右下は未来(確か)、
画面の左上は過去(確か)。



記号ってのはそれこそ先人たちが作った材料そのものであって
それを使って、
これを描いたら見る人はこう思うよね〜
これとこれ組み合わせたらこう思うよね〜
ってことで絵に描いたんだよね。きっと。



ん〜、
創造するってことは基本的には材料を組み合わせることってことで(コトッテコトデ)
納得できそうだなあ。



世の中にある人が作ったもの全て(言葉も含めて)は
作った人の考えを誰かに伝える目的を包含しているから
共通言語である記号という材料を使わなきゃ成り立たないわけですよね。




戦争の悲しみを伝える為に子供が死んで泣きさけぶ母を描きました。

炊飯器を正しく使ってもらえるようにに大きなボタンに「炊飯」と書きました。

お茶を使ってることがわかるようにパッケージを緑にしました。

夏らしくモデルにビニール素材のバッグを持たせてみました。

観客を泣かせたくて最後は恋人が死んじゃうシナリオにしました。

ルールを壊して斬新さをアピールしました。

夜の校舎窓ガラ〜ス壊して回りました。





創造って、目的を達成する為に材料を組み合わせているだけなんだなあ。





(似たものはあっても)全くおんなじ音楽は二つとないのと同じで
その材料の組み合わせはありがたいことに無限にありますので
作る人の個性によって違うものが出来るわけです、ね。




というわけで、
僕の中で「クリエーター」という言葉の地位は結構下がりました。


それでも自分をあえてクリエーターとは…。。。。。。。。。。。。




だってそれなら逆にどんな仕事だって創造性はあるでしょうよ。。。




それをわざわざ。



………………………………………………………………………。




またいつか。
[PR]
by gottagota | 2008-07-29 23:33
7月28日 あんぐり、見てるこっちが口裂けた

映画「口裂け女」見ました。


DVD借りて。



思いっきり映画の内容書いてますけど、どうせ見ないからいいですよね。




水野美紀が口裂けた女を演じた映画ですよ。

このミキティがよかったっす、すばらしかった。


ほとんどセリフないんですけど、
ミキティは、ほら、隠されたアクション女優だから。
動きがいいんです。

動きが全く人間に見えないから説得力がありますよ。

歩くのも蹴るのも刺すのも倒れるのも完全に妖怪。

ミキティが唯一とにかく素晴らしかったです。

こういう役で株を上げられること自体がすごい。偉い!ブラボー!











ホラー映画としての一番のハイライトは
口裂け女の口が裂けるところでして、
想像以上の裂け方をしているので結構「ぎょぎょっ」と思います。



が、そのハイライトは予告編で見ちゃったので
それ以上に怖いところはナシ。









ちなみにこの映画はコメディでございます。

コントと言ってもいいですね。

大爆笑しながら見てましたから。

ゲラゲラゲラゲラ笑いました。



何が面白いかと言うとまず水野美紀以外のもれなく全員演技が下手。
緊迫感も真実味も真剣味も全然なし。


下手というよりたぶんやる気がなかったんだと思うんですよね。

超テキトーにやっててそれが「なにやってんの、この人たち〜!」と思わず笑っちゃう。




次に、意味が分からなすぎて面白い。




口裂け女は子供をさらうんですけどね。


冒頭見始めた時は
「もしかしたら親に虐待された子供を保護してるんじゃないかな〜、実はいいヤツなんじゃないかな〜」なんて
思っていたんですけど
そんな優しさなんて全然なくて
結構ノールールで子供を刺して行くんです。



しかもその攻撃方法も多様で
ハサミでぶっさしたり
両足のアキレス腱だけ切ったり
口の両端を切ったり
腹をげしげし蹴ったり。


蹴るのが面白かったな〜。
なんであんなに蹴ったんだろう。



ノールールは怖いですよ〜。

こんな邪悪なキャラクターなかなかいません。

クラスでいじめられてた子はころされ、
かばった子は口を切られ
逆にいじめてた子たちは何にも攻撃されず。


「親子愛」とか全く織り込まないですからね。
愛の力で口裂け女を倒すとかないですから。



しかも、この映画のポイントでね。

口裂け女の有名なセリフ
「わたし…キレイ…」ってのは
実は
「わたしの首を切れ」と言っているのだ、という新説を明らかにするんですよ。



口裂け女は自分自身を制御できなくて子供を殺しちゃうから
「わたしを殺してわたしを止めろ!」と言っているってことがわかるわけです。


だから、加藤晴彦はがんばって自分の命と引き換えに首を切るんですよ。
で、完全に首を切り取るわけですよ。
それがエンディングですよ。


でも、最後に生き返っちゃうんですよ。口裂け女。


首切ってもダメなら「首切れ」って言うなよって。。

もうほんっっとに面白くて大爆笑しました。



ちょっとファンになりましたよ、口裂け女。


フィギュア欲しいです。












****






「Perfumeだったらのっち」という定説に違和感。






****





机を買います。
[PR]
by gottagota | 2008-07-29 14:31



イラストレーター/フクイヒロシ
by gottagota